Smoke
スモークは設定で透けるのか
味方が「何も見えない」と言っている横で、自分の画面では煙の向こうが薄く見えていた。そんな場面が一度ありました。同じ場面を見ているのに見え方が違うのなら、原因は設定の側かもしれません。訓練所で条件を固定して確かめたところ、実際に変わりました。
訓練所で確かめました。効いたのはゲーム内の「明るさ」です。使ったのはゲーム内の設定画面とモニター本体のメニューだけで、ファイルの書き換えはしていません。測り方と、そのときの設定を全部このページに出しています。
変わりました。ゲーム内の明るさを下げると、煙の向こうが見えます。
明るさ50では煙が真っ白で何も見えず、明るさ30では煙の中に立っている的の輪郭が見えました。
訓練所で、同じ立ち位置から同じように煙を投げ、ゲーム内の明るさだけを50から30へ変えて撮ったものです。1本の録画の中で設定を変えているので、パソコンもモニターも部屋の明るさも同じです。変わったのは明るさの数字ひとつだけです。
比べた結果
訓練所で、同じ立ち位置から同じように煙を投げ、ゲーム内の明るさだけを50から30へ変えて撮りました。1本の録画の中で設定を変えているので、パソコンもモニターも部屋の明るさも同じです。

煙の部分を測った数値
0〜255の尺度。低いほど煙が薄い
明るさ50では、煙の半分以上が255(真っ白)に張り付いている
明るさ192を超えた画素の割合。高いほど白く潰れている
明暗の差。大きいほど輪郭が立つ
なぜこうなるのか
白く潰れる、という言い方が近いです。明るさを上げると煙の明るさが上限の255に張り付きます。上限に張り付いた画素は、それ以上明るくなれないので、煙の向こうにあるわずかな明暗の差もろとも消えます。明るさを下げると上限まで余裕ができるので、その差が残ります。
言えること、言えないこと
自分の画面での見え方が、ゲーム内の明るさで変わる。これだけです。味方と見え方が食い違った件の説明としては有力になりましたが、そのときの味方の設定は確かめていません。
パソコンもモニターも部屋の明るさも1通りしか試していません。同じ設定にすれば誰でもこう見える、とは言えません。
Counter-Strike 2では、煙越しに火が見えてしまう件が2025年5月8日の公式アップデートで「Fixed a case where fire was visible through smoke.」として直されています。設定で見え方が変わること自体を不具合として扱った例がある、ということです。SAZでどう扱われるかは分かりません。
暗くすれば煙は見えやすくなりますが、暗がりにいる相手は見えにくくなります。どちらを取るかは場面によります。
なぜ調べているのか
きっかけはこれだけです。同じ場面で、味方が「何も見えない」と言っている横で、自分の画面では煙の向こうが薄く見えていました。1回だけの出来事です。
立ち位置が少し違った、煙のふちを見ていた、投げてからの秒数がずれていた。設定とは関係のない理由はいくらでも考えられます。だから「透ける設定がある」とはまだ言えません。
同じ場面を見ているのに人によって見え方が違うなら、知っている人だけが得をする状態になります。それは公平ではないので、確かめたうえで共有することにしました。
動かすのはこの4つだけ
煙の見え方に関わりうるものを4つに絞りました。ここに書いていない設定は、検証のあいだ一切動かしません。
50と30で比べたところ、はっきり違いが出ました。明るさを上げるほど煙が白く潰れて、向こうが見えなくなります。詳しくは下の「結果」を見てください。
低・中・高の3段。煙の粒をどれだけ重ねて描くかが変わる可能性があります。いまは「低」に固定してあります。ここはこれから確かめます。
低・中・高の3段。煙に当たる光の計算が変わる可能性があります。いまは「中」に固定してあります。ここもこれからです。
切・レベル1・レベル2。モニターが暗い部分を明るく持ち上げる機能です。⚠️ モニターの中で加工しているので、録画にもスクリーンショットにも写りません。確かめるには画面をカメラで撮る必要があります。
モニター側の落とし穴が2つ
どちらもモニターの画面に注意書きとして出ています。知らずに比べると、動かしたつもりの設定が実は動いていません。
モニターの説明に「Adaptive-Sync が入のときは、スルーモード機能が入に固定されます」と書かれています。うちは Adaptive-Sync が入なので、表示メニューのスルーモードは、その結果としてそうなっている可能性があります。スルーモードだけを切って比べようとしても、Adaptive-Sync を切らない限り動きません。
モニターの説明に「多少画面が黄色く見えます」「色温度が変更できなくなります」とあります。入れていると、映像メニューに色温度6500Kと出ていても、それは表示上の値で、実際には青を弱めた状態で映っていることになります。煙を色味で見分けようとするなら、まずここを切ってください。うちは切にしてあります。


ゲーム内の設定
設定 → ディスプレイ。「基本」と「詳細」の2枚に分かれています。グラフィックとライティングは詳細のほうにあります。
基本
詳細


NVIDIAコントロールパネル
3D設定はグローバル設定です。煙そのものを薄くする項目はありませんが、輪郭のぼかし方と色の鮮やかさは、見分けやすさに関わります。
デスクトップ カラー設定




モニターのメニュー
モニターのメニューは、モニター自身が画面に描いています。パソコンの中には存在しないので、スクリーンショットには写りません。だからここだけはスマホで撮った写真です。項目名と並び順は、公式の詳細ガイドと突き合わせて確かめました。
映像
ゲーム
表示
本体動作
ヘルスケア



写真を撮らずに読む方法
モニターの設定は、写真を撮らなくてもパソコンから直接聞き出せます。DDC/CI という、パソコンとモニターが設定をやり取りする決まりを使います。本体動作メニューの DDC/CI が「入」のときだけ答えが返ってきます。
コントラストの50も色温度の6500Kも、写真に写っている値と一致しました。読み方が正しいことの裏づけになります。ただし ナイトクリアビジョン・スルーモード・超解像・オーバードライブ・画面モードは、メーカーが独自に決めた番号に入っていて、対応表が公開されていません。値は返ってきますが、どの番号がどの機能かは分からないので、ここには載せていません。
比べ方
条件をそろえないと、比べたことになりません。この4つを守って撮ります。
面と立ち位置が変わると、背景の明るさが変わります。背景が明るいほど煙は目立つので、それだけで結果が動きます。
煙は広がりきるまで形が変わり続けます。投げる場所が違えば、同じ秒数でも濃さが違います。
広がる途中・いちばん濃いところ・薄れ始め。この3点だけを撮って並べます。動画のまま見比べると印象で決まってしまいます。
2つ同時に変えると、どちらが効いたのか分かりません。手間はかかりますが、これをやらないと記録の意味がなくなります。
訓練所でやります
対人のマッチだと、同じ場面を二度作れません。訓練所なら同じ場所から同じように投げるところまでを、何度でもやり直せます。
設定を1つ変えたときに、自分の画面での煙の見え方が変わるかどうか。同じ立ち位置・同じ投擲地点で撮り比べるので、変わったなら設定が原因だと言えます。
「人によって見え方が違うのか」は、ひとりでは確かめられません。きっかけになった出来事そのものを再現するには、同じ場面を複数人が同時に撮って見比べる必要があります。
まず訓練所で「設定で変わるのか」をひとりで確かめます。変わることが分かってから、複数人での比べ方を考えます。順番を飛ばすと、何が効いたのか分からない記録が残るだけです。
味方と見え方が食い違ったことがある方は、そのときの設定を教えてください。ゲーム内のグラフィックとライティング、モニターの機種と暗部を持ち上げる機能の有無。この3つが分かれば突き合わせられます。食い違わなかったという話も同じくらい役に立ちます。
連絡先は 問い合わせ にあります。
やっていないこと
ゲームの設定ファイルや実行ファイルには触れていません。使っているのは、ゲーム内の設定画面・NVIDIAコントロールパネル・モニター本体のメニューの3つだけです。
煙の見え方が実際に変わったかどうかは、これから撮って比べます。変わらなかった場合も、変わらなかったとそのまま書きます。
モニターも、グラフィックボードも、部屋の明るささえ違えば見え方は変わります。同じ設定にすれば同じように見える、とは限りません。
この設定を最後に確かめた日 2026-09-05 / モニターのマニュアルは 情報源 にあります。